清水の暴れん坊 (1959)

裕次郎が今回はラジオ・プロデューサーに扮し、麻薬密輸団に挑戦するというアクション・ドラマ。山田信夫・松尾昭典の脚本を、松尾昭典が監督し、横山実が撮影した。

監督:松尾昭典
出演:石原裕次郎、北原三枝、清水将夫、芦川いづみ、赤木圭一郎、松下達夫、近藤宏、内藤武敏、金子信雄、西村晃

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清水の暴れん坊 (1959)のストーリー

全日本放送のラジオ・プロデューサー石松俊雄(石原裕次郎)が、清水支局から転任して来た。彼を東京駅に出迎えたのは、本局の児島美紀(北原三枝)だった。美紀は石松を連れて、ファッション・ショーの会場へ行った。石松はモデルの控室に飛びこみ、慌てて逃げ出した。ソバ屋に入り、ファッション・ショーのテレビに見入った。そのすきに、何を間違えたか、店員が白い粉の入ったビニール袋を石松のリュックに忍びこませた。麻薬だった。彼はこの麻薬団を追おうと決心した。--六年前、新劇俳優だった戸川潤(浜村純)が麻薬常習者となり発狂した事件があった。彼は妻を殺した上、令子と健司の姉弟を日本刀で追いまわし、石松が抱き止めると、割腹した。石松は麻薬の恐しさを自分の目で見たのだ。--この企画に、美紀の父である日本羊毛振興会の会長、児島(清水将夫)がスポンサーになることを約した。その夜、石松は暴漢に襲われた。その男は、意外にも健司(赤木圭一郎)だった。放送が二日後に迫った。しかし、石松が取材したものは放送できるような内容のものではなかった。健司が漁船に乗っていると聞かされた。石松は令子(芦川いづみ)と清水へ行ったが喋ったら殺されるという健司の口からは何も聞き出せなかった。放送当日、石松はブツ運びの後をつけ、船越商会をつきとめた。一味を追った石松は、陸橋から列車に突き落されようとする健司を救った。健司の告白で番組は完成された。しかし、一味は令子を連れ出し、石松のテープの奪回を図った。石松と健司は船越商会へ駈けつけたが、手の出しようがなかった。健司は思いあまって交番を襲い、ピストルを奪いドヤ街へ逃げこんだ。石松はテープと交換に令子を救った。と、パトカーが来て一味は逮捕された。健司は警官隊に抵抗を続けたが石松の説得の声を聞き逮捕された。どこからともなく「健司の告白」の声が流れて来た。

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