男の世界 (1971)

過去の復讐をするために、カナダから暗黒街に舞い戻った一匹狼が、やくざ組織に闘いをいどむアクション篇。脚本は中西隆三。監督、撮影も同作の長谷部安春と山崎善弘がそれぞれ担当。

監督: 長谷部安春
出演:石原裕次郎、沖雅也、鳥居恵子、内田良平、宍戸錠、大滝修治、菅原謙二

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男の世界 (1971)のストーリー

紺野忠夫(石原裕次郎)が五年振りにカナダから帰って来た。彼は、ある組織のボス白石(内田良平)に殺された恋人夕子を忘れるために、カナダへ飛んだが、何も得られないまま帰国した。それは恋人への復讐か、それとも他に思惑があってのことか誰にもわからなかった。五年前、夕子殺害で自首した白石も、まもなく出所する予定だった。そんな時期だけに当時の担当刑事茂木(宍戸錠)が執拗に紺野をつけねらっていた。ひとまず紺野は、昔の仲間神吉(菅原謙二)の世話でツーリスト・ビューローの仕事についたが、神吉や北見らは紺野が白石に対して復讐手段を取るものと思い、協力を申し出ていた。ある日、紺野は昔経営していた「クラブ城」に現われ、店を肩がわりしてもらった社長の阿川(大滝秀治)が、昔のままで商売を続けているのをみて感謝した。当時紺野は、ヨット連盟の会長の座にもいたが、事件が起って店を阿川に譲ると同時に、会長役も阿川に譲ったのだ。一方、紺野の帰国を耳にした白石組の残党が、代貸窪田(三田村元)の元に集結していた。このような緊迫した状態の中で白石が出所した。窪田は、白石に紺野の帰国を報告するとともに、彼の身を守る約束をした。ある日、ヨット仲間の船田を訪ねた紺野は、ヨット連盟の阿川をとりまく黒い噂を耳にして、阿川の独裁に疑惑の念をいだいた。出所後、白石は密かに阿川コンツェルンに出所報告に出向き、阿川のために入獄し、組まで潰された代償を求めたが、阿川は、紺野を殺すはずだった白石を責めた。その頃、仲間の通報で、阿川のヨット連盟の秘密を知り、多額の金が事業経営に回っていることを知った紺野は、阿川の悪事追求に全力を傾けた。一方、白石は紺野の動きを察知し、再び紺野に挑戦状をたたきつけて来たが、紺野は相手にならず単身、阿川のもとに踏みこみ、阿川を殴りつけ、茂木に引き渡した。

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